いつかは訪れるとは思っていましたが、ついにこの日が来てしまいました。
そうです、飛行中のトラブル発生。
2018年1月21日、現地時間8時40分ハノイ・ノイバイ空港発のベトナム航空(VN384便)羽田空港行き。
羽田空港には15時5分に到着するので、日本に移動するにはとても都合よい時間帯の飛行機です。
しかもANAより結構安い。
チェックインから搭乗まで
ベトナム滞在中でしたが、一旦日本に帰国する事になり帰国に際し、現地にいるお客さんから羽田空港に到着したら、空港にあるヤマト運輸で荷物を発送して欲しいと頼まれ、その荷物を持って早朝のハノイ・ノイバイ空港に向かいます。
朝のノイバイ空港はいつも賑わっています。
エコノミークラスのチェックインカウンターは相変わらずの混雑ですが、私はスタアラゴールドでもありベトナム航空のロータスマイルのチタニウム会員ですので、ビジネスクラスのチェックインカウンターでサクッとチェックイン完了。
VN384便はベトナム航空(スカイチーム)ですが、ANAとコードシェア便ですのでスタアラゴールドだとその効果を発揮します。
搭乗開始時間となり、機内に向かいますが今回は沖止め。
機体後方から機内に入ります。
今回の機材はA350-900の最新鋭機。
エコノミークラスで搭乗します。
機内は満席で大変な賑わいです。
私の隣の乗客は日本人女性でしたが、周りはほとんどベトナム人。
ざっと見たところ、6~7割はベトナム人といった感じ。
座席上の荷物入れですが、私の座席の反対側の通路にある荷物入れがガムテープで補強してあります。
たしかA350って導入開始して間もないはずですが、だれかク〇重い手荷物でも入れたのでしょうか。
座席上の荷物入れが往年の使い古した中古飛行機の様相を呈しています。
ほぼほぼ定刻でハノイ・ノイバイ空港を離陸し、順調に高度を上げていきます。
シートベルト着用サインが消えてまずは飲み物とおつまみの提供です。
その後、しばらくたって機内食の時間となります。
機内食提供後にトラブル発生
ベトナム航空のエコノミークラスの機内食は、日本食と洋食の2種類から選択できます。
今回私は機体最後尾の通路側に座っていましたが、機内食は両方とも選択できたので日本食を選択。
美味しく頂き、食後にトイレに入った所、飛行機が急に旋回します。
航路上、普通は旋回などする事は無いので、さっさと用をすませ座席のモニターのフライトマップで自機を確認します。
飛行機は180度旋回し、そのまま飛行を続けています。
周りの乗客は特に慌てるような感じはなく、いたって普通。
その後、CAさんから機内アナウンスが入ります。
最初に英語とベトナム語でアナウンスが入り、ノイバイ空港に戻ると言っています。
(英語で詳しい理由までは私の能力では聞き取れず)
その後、同機に搭乗している日本人CAさんから日本語でアナウンスが入ります。
CAさんによると飛行計器に不具合が発生し、出発空港であるハノイ・ノイバイ空港に戻ると告げられます。
このアナウンスが入っても周りの乗客は慌てる様子は全くなく、周りのベトナム人は普通に機内エンターテインメントを見て過ごしています。
まずは、乗客が騒ぎ出さず一安心。
私的には、いったい何の飛行計器の不具合がなのか非常に気になる所です。
速度計の不具合じゃない事を祈ります。
速度計の不具合で、過去墜落した事例も多々あるので。
因みにA350はエアバス社の最新鋭機。
言葉を選ばなければバカでも操縦できる飛行機です。
不具合に対して対処すべき内容がモニターに表示されパイロットはモニターの表示内容に従って処置をしていきます。
ですので、まぁ大丈夫だろうと自分に言い聞かせます。
飛行機は、現在香港と上海の中間あたり。
飛行距離としてはもう少しで半分といった所です。
少なくとも最寄りの空港(香港空港)とかに緊急着陸ではないので、超ヤバい系の不具合ではないのでしょう。
飛行距離としては、目的地(羽田)に向かう時間と出発地(ハノイ)に戻る時間はそこまで大差がない状況です。
普通の人なら、行くのも戻るのもそんなに変わらない時間だったら目的地に向かえばいのではと思うのでしょうが、この場合は戻って大正解。
ナイス機長判断。
私が戻った理由を想像するに
・中国と日本との間には海があり、今回の不具合内容が洋上飛行をするにはリスクがある(洋上飛行中は最寄りの空港に着陸が出来ず、最悪海上着水)
・たとえ羽田空港に到着できた所で、飛行機メンテナンス必須で要修理となった場合、代替え機など日本にある訳なく、修理完了するまで折り返し便が運航できない(ハノイ・ノイバイ空港はベトナム航空のホーム空港なので代替機の用意も可能)
と、思っています。
とにかく、機長が出発空港に戻ると決定した判断を全面的に支持します。
やっぱりいた迷惑な日本人乗客「めいわくおじさん」
飛行機は、ハノイ・ノイバイ空港に戻るため飛行を続けています。
私も本を読んで時間を潰していますが、なにやらエコノミークラスの前方の方で日本人乗客とCAさんがやり取りをしています。
日本人男性は50~60代のおじさん。
CAさんに対して飛行機が引き返し、日本到着が遅れる事に対して文句を言っています。
どうしても遅れては困る用事でもあるのでしょうかね。。。
これ、全くいただけません。
飛行機は安全第一ですよ。
トラブル発生時は、健康面以外の乗客の都合など後回しです。
文句を言ったら、やっぱり日本に向かいますとでも言うと思っているのでしょうか。
早く着いた方が良いと思っているのは、周りの乗客もみんな同じです。
しかし、安全にはかえられないので普通の人は納得します。
周りにはベトナム人がたくさんいて、まさに日本の恥ずかしい姿を見せる事になり日本人として申し訳なくもあり、恥ずかしい思いです。
この日本人「めいわくおじさん」は結局ハノイ・ノイバイ空港に到着するまでCAさんとやり取りしていました。
保安要員としてのCAさんも大迷惑だったでしょう。
本当に大変な職業です。
さすがハノイ・ノイバイ空港。代替え機を速攻で準備。
ハノイ・ノイバイ空港には無事着陸。
特に着陸した瞬間、拍手とかは無く普通に着陸。
私的には心の中で拍手をして安堵しました。
飛行機はボーディングブリッジに接続はせずに沖止めで機体前方と後方から手荷物を持って降機します。
機体から降りたところを1枚撮影。
しばらくしたら、機体に整備スタッフが集まってきました。
乗客は一旦沖止めの出発ゲートで待機です。
出発ゲート前は乗客で混雑していますが、トイレもありますので特に問題なし。
フライトレーダー24でさっきの飛行機の運航を確認。
こんな感じで引き返しました。
一旦空港で発送して欲しいと荷物を託した人に電話をします。
相手も電話に出て、まだベトナムに居る事にビックリしますが、日本到着は夜になるので翌日着で荷物を発送する事は出来ないと事情を話したら、理解してくれました。
30分程経過した所でアナウンスが入ります。
どうやら飛行機の準備が出来たので搭乗を開始するとの事。
早い。
多分1時間位は掛かると思っていましたので、こんなに早く準備ができるとは思っていませんでしたので正直ビックリ。
再度搭乗に際し、空港スタッフは一人一人搭乗券を確認し、代替え機の座席を確認しています。
ただ代替え機は同じA350ですので、基本的に同じ座席です。
もしかしたら、エコノミークラスのベトナム航空の上級会員はお詫びの意味を込めてビジネスクラスにアップグレードでもしたのでしょうか。不明です。
ちなみに、チタニウム会員の私はエコノミークラスのままでした。
(マイル登録はANAでしたので、チタニウム会員としては認識されていないです)
そして、再び沖止めエリアに駐機している代替え機に搭乗します。
この時、2016年6月28日のアシアナ航空(OZ222便・ニューヨーク→ソウル)の事が一瞬頭をよぎります。
同じ場所(沖止めエリア)から搭乗しているけど、まさかさっきと同じ機体じゃないよね・・・
確認したら、さっきの飛行機にあった頭上の荷物入れのガムテープはありませんでした。
一安心です。
座席は、同じく機体最後方通路側です。乗客全員の搭乗が完了し、再び東京・羽田に向かって離陸します。
シートベルトサインが消えて、ドリンクのサービスが始まります。
ドリンクサービス終了後、なにやら後ろのギャレーでCAさんが作業をしています。
そしてやってきました、まさかの機内食(2回目)。
機内食が出るとは思っていなかったのでビックリです。
あの短時間の間に代替え機に荷物を積み替えるだけでなく、機内食まで搭載していたとは。。。
引き返すと決まった段階で、ベトナム航空側で準備に入っていたのでしょう。
ナイス ベトナムクオリティ。
私はさっきと同じ和食を選択。
あたり前ですが、全く同じ料理です。
だって洋食が微妙そうだったので。。。
機内食は残さないのが私のポリシー。
しっかりと全部食べます。
周りの乗客は残すのかと思いきや、けっこうな割合で完食していました。
ふたたび登場「めいわくおじさん」
その後、日本までは順調に飛行を続けるのですが、さっきの「めいわくおじさん」がまたCAとやりとりをしています。
しつこい、しつこすぎます。
結婚している方でしょうか。
そうでしたら奥様は大変お気の毒と思う程、しつこいです。
飛行機は、無事目的地の東京・羽田空港に到着します。
入国審査を終えてバゲッジクレームで荷物が出てくるのを待ちますが、さっきの「めいわくおじさん」が再び今度はベトナム航空の担当をしていると思われるANA地上係員にやり取りというより詰め寄っています。
会話がダダ漏れで、どうやらこの「めいわくおじさん」は到着が遅れたのだから金銭的な補償をしろと言っています。
要は迷惑料として金よこせと。
いやいや、飛行機はJRの新幹線とかみたいに2時間以上の遅延で特急料金の払い戻しの制度とかないですから。
飛行機はどれだけ遅れようが、目的地に着けば責任がありませんから。
日本の航空会社でよく見られる、お詫びのクーポンでも期待したのでしょうか。
規約も理解せず、文句をいうバ〇の典型。
特に海外企業とのやり取りは、規約が全てですから。
規約(契約)に書いていなければアウト。
裁判でも勝てません。
しかも料金の安いベトナム航空のエコノミークラスを使って文句を言っている。
おそらく、ノンステータス乗客。
どうしても文句を言いたいなら、ロータスマイルのプラチナ会員になってビジネスクラスに乗ってから言ってね(はあと)
これくらいの乗客ステータスだったら、もしかしたら何かしてくれるかもね(はあと)
本当、こういう人にはなりたく無いですね。
良い子のみなさんも気を付けましょう。
フライトレーダー24で今回のフライトの結果を確認します。
トータル飛行時間は9時間13分。
なかなかの時間です。
日本からでしたら、オーストラリアやハワイに到着できる時間です。
羽田空港の到着ロビーの到着案内。
しっかりVN384便の到着時刻が15:05着(定刻)から20:10着(変更)となっています。
今回のフライトの教訓。
飛行中にトラブルが発生した場合でも、CAさんや地上係員に当たり散らす「めいわくおじさん」ような事はやめましょう。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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